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【電子版】英ヒースロー空港、22年めど手荷物検査に3D CTセキュリティ 液体・パソコンそのままOK

(2019/6/11 05:00)

  • ヒースロー空港のターミナル2セキュリティゲート(14年4月、ロンドン=ブルームバーグ)

【ロンドン=時事】英ロンドン近郊のヒースロー空港が、2022年までに乗客の手荷物検査の効率化を検討していることが分かった。保安検査の際にパソコンや液体を手荷物から取り出す必要がなくなる見込みだ。6日付の英紙タイムズが報じた。

 報道によると、ヒースロー空港は手荷物の中身を3D(3次元)で分析する新装置を導入する方針。手荷物の中身がこれまでよりも正確に把握できるため、乗客がわざわざパソコンや液体を取り出す必要はなくなるという。

 現在は手荷物で持ち込む液体は100ミリリットルの容器に入れ替えた上で、透明な袋に入れて検査を受ける必要がある。こうした手間も今後は不要になる。

  • ヒースロー空港は機器を展開するために今後数年間で5000万ポンド(約68億円)以上を投じる。ヒースロー・エアポートHDのジョン・ホラン=ケイCEO(右)とBaroness Vere航空担当大臣(中央)(ヒースロー・エアポートHD提供)

 英国の調査によると、ヒースロー空港での乗客の保安検査の待ち時間は平均7分程度で、しばしば10分以上になる。3Dの新装置が導入されれば、こうした待ち時間は大幅に削減されそうだ。新装置は米国や欧州の一部では試験的に導入されているが、英国では初になるという。

 ヒースロー空港は保安検査や入国審査での長蛇の列で悪名が高く、多くの乗客のストレスとなってきた。今年5月からは日本や米国など一部の国からの旅行者でも、欧州域内からの旅行者と同様に入国カードの提出義務を廃止。入国時に自動化ゲートの利用も可能にするなど、見直しを進めている。

(2019/6/11 05:00)

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