[ 機械 ]
(2019/7/25 05:00)
第49回機械工業デザイン賞の受賞パーティーが24日、都内で開かれた。最優秀賞(経済産業大臣賞)のアマダホールディングスの柴田耕太郎専務が「また受賞を目指し社員一丸で切磋琢磨(せっさたくま)する」とあいさつ。日本力(にっぽんぶらんど)賞のTMT神津(兵庫県三田市)の高本隆二社長は「初応募で望外の喜び」と述べた。「次回はより高みを目指して」との冨士原寛日本ロボット工業会専務理事の音頭で乾杯し、受賞者らが交流した。
【アマダホールディングス・柴田耕太郎専務】
新たにファイバーレーザーの複合マシンが欲しいというお客さまのニーズをくみ取って開発した。そうした商品が高く評価され、とても喜ばしい。
【オークマ・家城淳社長】
最優秀賞の受賞は当社の特に開発部門の大きな励みになる。令和は自動化の時代。受賞製品は生産現場の自動化、スマート化のベースだ。世界で生産現場の自動化を推進していきたい。
【クボタ・南龍一常務執行役員】
関係者一同大変喜んでいる。当社は2016年に業界初の全地球測位システム(GPS)活用の田植え機を発売し、今回さらに進化させた。今後も日本農業を支える農業機械を開発していく。
【TMT神津・高本隆二社長】
合繊機械分野での受賞は珍しいとのことで大変うれしい。機能性とデザイン性にこだわったTMTグループの戦略商品で、顧客の反響にも手応えを感じている。受賞を機に販売を加速したい。
【パルステック工業・鈴木幸博社長】
初めての応募で受賞し、驚いている。受賞製品は工業デザインを意識して開発を始めた製品の第2弾で1月に発売した。受賞を機にさらにプロモーションに力を入れていきたい。
【和井田製作所・和井田光生会長兼社長】
従来は熟練者向けだったジグ研削盤を容易に扱え、加工時間を短縮するようインテリジェント化した。ハード・ソフト両面での開発が評価されてうれしい。今後の開発の励みにする。
【東芝機械・後藤英一上席常務執行役員】
自動車のヘッドライト用に開発した。超精密の技術を5軸の汎用マシニングセンター(MC)に搭載したこれまで世にないものだ。受賞は設計者、事業部全体の励みになる。
【牧野フライス製作所・木戸正孝執行役員】
新機種の開発時にはいつも本賞を取ることを狙っている。開発者にはプレッシャーだ。そうした中、本当に受賞できたのはうれしい。次の製品開発の励みになる。
【島津製作所・青山功基執行役員】
伸縮式支柱などを採用し、操作性を向上した回診用X線撮影装置だ。院内回診業務の効率化や患者への圧迫感軽減に貢献できる。受賞をきっかけにさらなる世界販売の拡大につなげたい。
【不二越・伊東輝樹ロボット開発部部長】
ロボットと人が共生するために、親しみのある外観、柔らかみのある塗装など、これまで以上にデザインに力を入れた。十大新製品賞に続き、このような努力が評価され、大変うれしく光栄に思う。
【コニカミノルタ・平賀明子グループ業務執行役員ヒューマンエクスペリエンスデザインセンター長】
社会課題に向き合う当社が医療機器で受賞できたことをうれしく思う。近年、デザインの役割は拡大している。基本的なデザインの品質を高め、社会と人々に貢献したい。
【グローリーAZシステム・森川泰史社長】
鍵管理機のパイオニアとして、グローリーとともに顧客満足度100%の製品作りを行った。今後も鍵管理機をより多くの市場に展開し、安全・安心な社会づくりに貢献したい。
【キヤノン・金田直也イメージコミュニケーション事業本部ICB光学事業部長】
光学系を基本設計から全面的に見直し、高画質を堅持しつつ軽量化の限界に挑んだ。受賞を励みに今後も、写真・映像文化の発展に貢献できる製品を送り出す。
【キヤノン電子・橋元健副社長】
ユーザーに配慮した操作性や圧迫感のない新デザインに加え、高速搬送と高画質スキャンへの信頼性を高く評価いただき、大変うれしい。今後さらにお客さまに貢献できるよう、開発を進めていく。
【新日本工機・寺内夕観(ゆみ)執行役員】
「補正なし・トライ一発の金型づくり」を追求する取り組みの一環として、精度安定性を目指した結果の受賞だ。今後の励みになる。“高品位金型加工面”をぜひ試して頂きたい。
【高松機械工業・打越吉弘技術部長】
受賞製品は当社の工作機械に接続し、省力化・無人化を推進し生産性を向上する。当社が得意な「自動化のカスタマイズ」というコンセプトを形にした。それが評価されてうれしい。
【ホーコス・寺延豊取締役】
2軸の独立駆動機能により多品種の高精度加工、高精度の量産加工など多様に対応できる機能デザインを評価いただき、非常にうれしい。新たなニーズを呼ぶ追い風になればと期待が膨らむ。
【安川電機・村井真二ロボット事業部ロボット技術部長】
名誉ある賞を頂き大変光栄。自動車の製造工程に最適化した構造のロボットを開発し、省スペース化や生産性向上に貢献した。今後もお客さまのニーズに合わせたロボット開発に取り組む。
(2019/7/25 05:00)