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[ エレクトロニクス ]
(2019/8/2 05:00)
【シリコンバレー=時事】米半導体大手クアルコムが31日発表した2019年4-6月期決算は、売上高が前年同期比73%増の96億3500万ドル(約1050億円)、純利益が79%増の21億4900万ドルだった。アップルとの特許紛争の和解金が47億ドルの増収要因となり、大幅な増収増益となった。
一方、7-9月期の売上高予想は430億-510億ドルと前年同期比12-26%の減収を見込む。中国で通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)がクアルコムの主要顧客への半導体の販売攻勢を強めており、競争が激化しているという。
米中貿易摩擦やスマートフォン市場の落ち込みを背景に2019年の世界の通信向け製品出荷台数も17億-18億台(従来見通し18億-19億台)に引き下げた。市場予想を大きく下回る弱気な見通しを嫌気して31日の時間外取引でクアルコム株は売られた。
実質1株利益は0.80ドルとなり、市場予想平均(リフィニティブ調べ)の0.75ドルを上回った。
(2019/8/2 05:00)