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(2019/8/14 05:00)
広大な屋敷林に囲まれた、茨城県古河市の古民家「山川邸」。山川邸の保存に協力する地元の郷土史家、山田直弘氏は「以前は悲しげに響いていた床のきしみ音が、農業体験などのイベントで多くのゲストと触れ合ううちに、最近では喜んでいるように聞こえる」と語る。
山川邸の保存に関わる茨城県古民家再生協会は、古民家や蔵を活用した観光街づくり「古河市農泊プロジェクト」を展開している。2018年10月には古河市や企業と、観光産業を活性化する協定を結んだ。訪日外国人が増える中、山川邸は人気の施設だ。
古河の地名は、令和の典拠である万葉集に「許我(こが)」として、二首が詠まれている。
古くより水運交通の要衝として人と人、地域をつないで発展したこの土地で、古民家、農泊をキーワードに新しい往来が始まっている。
(2019/8/14 05:00)