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(2019/8/16 05:00)
新元号「令和」の典拠である万葉集は、7―8世紀後半に編さんされた。編さんに関わった大伴家持(おおとものやかもち)が赴任した能登地方は、麻の産地として万葉集よりもはるかに長い歴史を持つ。古くから麻糸を生産していたが、江戸時代に織物技術を確立し「能登上布(じょうふ)」を完成した。明瞭かつ非常に精緻な文様が特徴で、使い続けるうちに柔らかさが出るという。
山崎麻織物工房(石川県羽咋市、0767・26・0240)は、ただ1軒となった能登上布の織元。2017年に法人化した。代表取締役の山崎隆さんは「これからも受け継がれていくよう環境を整備している」と話す。織り体験や見学、布の柄を生かしたストールやスカーフなどを展開している。
(2019/8/16 05:00)