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(2019/8/20 05:00)
万葉集の北限―黄金の産地
宮城県涌谷町は、新元号「令和」の典拠である万葉集に収められた歌の北限とされ、わが国初の金産地でもある。
奈良時代に建立された東大寺(奈良市)の大仏に施す金が足りず、陸奥国小田郡(現涌谷町)で見つかった金を使い、完成した。聖武天皇は日本初の産金を喜び改元したという。
金が出た涌谷町の黄金山(こがねやま)産金遺跡内に、「天平ろまん館」(0229・43・2100)がある。砂金採りを体験でき、米粒に満たない砂金を古来の「椀(わん)がけ法」で探し出し、当時の苦労を味わえる。31日には同町の沢などで、砂金採りの体験会を催す。同町教育委員会生涯学習課文化財保護班班長の福山宗志さんは、「将来、(体験会で)採取した金をスポーツの国際大会で選手に贈られる金メダルの材料として活用できれば」と、夢を語った。
(2019/8/20 05:00)