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[ 化学・金属・繊維 ]
(2019/9/5 05:00)
4日にパシフィコ横浜で開幕した「2019洗浄総合展」(日本洗浄技能開発協会、日本産業洗浄協議会、日刊工業新聞社主催)は洗浄機や洗浄剤、関連機器などが集結する日本最大級の展示会で、今回で21回目。環境への配慮や省力化への貢献を目指す製品が目立った。会期は6日まで。
【短時間で乾燥】
田邊空気機械製作所(大阪府摂津市)はプラスチックコンテナ用洗浄乾燥機「ドライ&ドライ」を出展した。重力を活用した縦回転での遠心脱水方式を用いることで、短時間での乾燥を実現する。1時間に90―120個の洗浄、乾燥が可能だ。担当者は「自動車メーカーなどからプラスチックコンテナの汚れ除去のニーズが高まっている。ただ洗った後、乾燥まで時間がかかるのが悩みだった」と開発の背景を説明する。
NCC(長野県伊那市)は水溶性廃液処理装置「FRIENDLY」を披露。切削などで出る廃液を、濃縮液と水に分離する。産廃業者に引き取りや処理を依頼する廃液の量を5分の1程度に削減できるため、コストが抑えられる。処理時に排出する二酸化炭素(CO2)も削減可能。水は工場内で再利用したり、下水として排水したりできる。
高圧スチームで油汚れなどを落とす装置も提案している。使う水の量はシャワーで洗浄する場合と比べ大幅に抑えられる。洗剤を使わず水だけで洗浄する。経費節減と環境負荷低減を両立する狙いだ。
【検査時間短縮】
ニレコはフィルター上の異物を顕微鏡を用いて捉え、画像解析装置で測定するコンタミネーション(不純物)解析システムを出展した。試験液に含まれる異物を捕集したフィルターを検査する。担当者が目視で確認する場合と比べ、検査時間が短縮できる。検知した異物の画像や大きさ、分布結果などのデータを記録できるため、顧客の信頼も得られやすいとしている。
【濃度を連続測定】
アタゴ(東京都港区)は洗浄液などの濃度を連続測定できるインライン濃度計「CM―BASEα」を紹介した。水溶性切削油や研削液をはじめとした液体の濃度や混合比を自動で測ることができ、仕様がシンプルであるため、使いやすい点も訴求する。
(2019/9/5 05:00)
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