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[ 医療・健康・食品 ]
(2019/9/5 12:30)
米食品メーカーのケロッグは、独自の植物由来の代替肉製品を投入する計画だ。ケロッグ傘下のモーニングスター・ファームズは、原料に非遺伝子組み換え(Non-GMO)大豆を使い、外観と風味を肉そっくりにすることを狙ったバーガー用パティ「インコグミート」の販売を来年初めに開始する。また、ベジタリアン向け鶏肉代替製品の新バージョンの提供も始める。現行製品の改良版となる。
ケロッグのスティーブ・ケヒレーン最高経営責任者(CEO)は、「素晴らしい焼き具合に仕上がり、肉汁がしたたる」バーガーになると語る。これは米インポッシブル・フーズやビヨンド・ミートのパティが消費者から注目されることになった要因だ。ケロッグは、植物由来のバーガーを食料品店の食肉売り場で本物の肉と並べて陳列する計画。
ケロッグは冷凍野菜バーガーを長年提供してきたが、黒豆やキノコなどから作られたパティは肉のような味を追求したものではなく、新規参入組の製品と比べ時代遅れに見える。新製品投入により、代替肉を食べることで牛肉の消費を減らしつつある「緩やかな菜食主義者」である消費者の心をつかんだインポッシブル・フーズやビヨンド・ミートの追撃を図る。
消費者は代替肉を牛肉よりも健康的で環境に優しいと考えており、代替肉の需要は急拡大している。バークレイズは、今後10年で市場規模が世界全体で1400億ドル(約14兆9000億円)に達すると予測している。(ブルームバーグ)
(2019/9/5 12:30)