(2019/10/9 05:00)
10日に発売する日刊工業新聞社発行の月刊誌「機械設計」11月号では、「熱設計再入門と最近の熱工学」を特集する。熱はいつでもどこでも存在すると同時に変形や流体現象とも一緒になって現れるため、業種に関わらず把握しておくべき物理現象である。しかし、苦手意識を持つ設計者が多いとの指摘もあり、必要に迫られると、その都度苦労しているという。
そこで本特集では、熱設計のポイントをやさしく解説するとともに、熱工学に関する最近の事例などを紹介した。総論では、全面加熱からピンポイント加熱への変更により、75%の省エネルギーと不良率ゼロを実現したスクリーン印刷システムの開発を例に、熱設計の進め方の基本を示した。解説では、「Excelを用いた簡単な伝熱の数値シミュレーション」「冷凍サイクルの熱流体的特性と性能」などのテーマで実務に即して熱設計のポイントを紹介した。
さらに最近の事例として、水不足に悩まされる地域で淡水供給手段として期待されている海水淡水化蒸留器における太陽熱の利用についても取り上げた。
(2019/10/9 05:00)