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(2020/2/24 05:00)
製造業の新時代支える
(総合1から続く) 小学生の時、宇宙ドキュメンタリー番組を見たことがきっかけで、宇宙の謎解明に興味を持ちました。東京学芸大学大学院教育学研究科に進み、天文学を研究しました。博士課程では「不得意な語学を克服しよう」と、海外の大学院へ。フランス国立科学研究センター・トゥールーズ第3大学大学院、宇宙物理学・惑星科学研究所で研究を行いました。
学生時代は宇宙に関するデータ分析のソフトウエアやアルゴリズムを自身で開発することも多かったです。ここで「データ分析そのものが好きだ」と気づき、データサイエンティストを志しました。
2016年、日本タタ・コンサルタンシー・サービシズに入社しました。インドのITサービス最大手のタタコンサルタンシーサービシズと三菱商事の合弁会社です。私の業務はIoTデータなどを使って製造業の業務効率化を図ることです。
デジタル変革が進む中、企業は自社内で眠っているデータ活用が必要になっています。一方、日本の製造業は、外国企業と比べ設備投資に消極的です。既存の設備を生かすだけでなく、新しいセンサーの取り付けや製造ラインの入れ替えなど抜本的な改革を図っていくべきです。そうした顧客の改革を後押ししたいです。
私の所属するIoTグループには、インドやモンゴルなど9カ国の人材がいて、半数は女性社員です。自由に思ったことが言えるような、風通しの良さが魅力です。
座って仕事することが多いので、休日はジムで体を動かします。留学中に欧州旅行が好きになり、最近も休暇を利用してハンガリーなど中欧に出かけました。(文=張谷京子、写真=高山基成)
◇日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ IoTグループ シニアデータアナリスト 三澤瑠花(みさわ・るか)さん
(2020/2/24 05:00)