(2020/2/25 05:00)
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、採用や広報活動をオンラインに切り替える動きが広がってきた。記者発表会もイベント会場ではなく、ウェブ会議システムを用いた開催に変更する動きが本格化している。
すでにオンライン記者発表会に3回参加したが、機器の不具合や通信の不安定化で、社長の演説映像や音声が途切れたり、勝手に5分前の映像に戻ってしまったりするトラブルが数回あった。
一方で会場への移動時間が節約でき、使い慣れた仕事場で原稿を執筆したことで仕事の効率性は格段に上がった。社長の表情は画面越しでしか見られないが、パソコンのマイクを通じた質疑応答は可能。専用サイトから写真の入手もできた。
3月に商用化する第5世代通信(5G)では通信速度が現状の4GLTEの最大100倍となり、膨大な資料と高精細な映像を即時受信できる。2030年頃の6Gの世界ではオンライン上の仮想空間に記者と社長の分身が集まった発表会が開かれ、人工知能(AI)が原稿を自動執筆するかもしれない。
オンライン発表会の本格化は記者や広報の仕事の変革を早めるきっかけになる可能性がある。同時に会場の雰囲気を肌で感じる機会を失うことを寂しく感じる。
(2020/2/25 05:00)