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(2020/3/30 05:00)
新製品プロに自ら名乗り
(総合1から続く)所属する設計3グループで設計するのは、製鉄所の高炉に使われ、約1400度Cの空気が流れる熱風弁となるバルブなどです。設計寸法の間違いや、図面上ではできても現物になると組めないこともありました。納期遅れにつながるため工場全体に迷惑をかけたと思います。苦労しましたが、勉強になった経験ですね。
2019年9月ごろに社内で開発人員の募集があった際、手を挙げました。設備更新時に設計するバルブは参考にできる前例がありますが、開発はゼロからのスタートです。最近はお客さまのもとを訪問し、バルブの開発状況を報告する機会も増えてきました。今の一番の目標は開発を最後までやり遂げて、1−2年以内にバルブを製品化することです。
インフラ整備などを事業とする栗本鉄工所は兵庫県西宮市出身の私にとって、地元の関西を地盤にしている点も魅力でした。若手も積極的に仕事を任せてもらえますし、働きやすい雰囲気を実感しています。女性社員が多いのも心強いですね。
関西大学システム理工学部では機械力学の研究室にいました。ここで学んだ強度計算、流体力学などは現在の仕事にも生かされています。大学の時は硬式テニスのサークルに所属していましたが、今は友人らとの旅行が趣味です。国内では年3回程度、東京ディズニーランドへ。海外は豪州や香港などに行きました。普段の週末は買い物や映画鑑賞でリラックスしています。
職場に若い人が増えてきました。互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら、より難しい機種の設計・開発に挑戦するという気概を持っています。(文=大阪編集委員・林武志、写真=大阪・冨家邦裕)
◇栗本鉄工所 バルブ事業部バルブ技術部設計3グループ 有村花澄(ありむら・かすみ)さん
(2020/3/30 05:00)