緊急事態宣言／日本でも感染経路追跡 シンガポールのアプリ、国内実装へ開発開始

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  新型コロナウイルス感染者を追跡するシンガポールのスマートフォン用アプリ（3月20日、シンガポール＝AFP時事）

政府は、新型コロナウイルス感染拡大の対策にシンガポールの感染経路追跡アプリケーション（応用ソフト）「Ｔｒａｃｅ　Ｔｏｇｅｔｈｅｒ」の日本での実装に向けた開発を始めた。７日、閣議後会見で竹本直一科学技術担当相が明らかにした。専用アプリがインストールされているスマートフォン同士が自動で認識し、割り振られた個人のＩＤ番号が互いの端末に記憶される。感染者が発覚すると政府が感染者のスマホのデータを利用し、濃厚接触者に通知する。

新型コロナ感染の広がりを早期に抑えられると期待される。

２メートル以内で３０分間接触した人同士を把握できる。位置情報や個人情報が特定されずに感染者と濃厚接触した人を特定できるため、シンガポールで急速に普及した。

日本で同様の仕組みを取り入れるには、技術開発に加えて保健所との連携や個人情報の取り扱い、自発的にアプリをダウンロードするための呼びかけなどが課題となる。

竹本科学技術担当相は「個人情報に配慮し、官民で迅速に検討したい」と語った。