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(2020/4/24 05:00)
NECは23日、新型コロナウイルスに対するワクチンの設計に向けて、人工知能(AI)を活用した遺伝子解析の結果を公開したと発表した。数千種類の新型コロナウイルスのゲノム配列を解析。世界中の人々に最もよく見いだされる100個のHLAアレル(多様な免疫の型)に対して、ワクチンのターゲットとなり得るもの(エピトープ)を特定し、論文ウェブサイトで公開した。
NECとノルウェーのNECオンコイミュニティ(オスロ)が研究チームを立ち上げ、個別化がんワクチンの開発に使用しているAI予測技術を適用した。
予測アルゴリズムを用いて、ウイルスの表面のスパイクたんぱく質だけでなく、全たんぱく質を解析。得られたデータをもとに、共通して見られるエピトープを重複して含む「ホットスポット」を、複数のHLAアレル型に対して特定した。
また、世界中の人々を最も広くカバーし、かつウイルスのたんぱく質の中から、今後も変異されにくい保存領域で得られた最適なホットスポット群を優先的に選定した。安全性のため、ウイルスのエピトープで人のたんぱく質との類似性が高く、特に重要臓器に発現しているものは除いたという。今回の成果を公開することで、NECは新事業領域であるAIを使った創薬分野におけるワクチンの開発を加速し、提携活動も積極化する。
(2020/4/24 05:00)
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