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(2020/5/11 05:00)
花王とイプシロンモレキュラーエンジニアリング(EME、さいたま市桜区)は、北里大学と共同で新型コロナウイルスの感染を抑制する「VHH抗体」を発見した。ヒト細胞より先にウイルスと結合することで、感染を防げる可能性がある。治療薬としての活用が期待される。
EMEの特殊なスクリーニング技術を用い、100億種類以上あるVHH抗体の中から新型コロナのみに結合する抗体を発見した。ウイルスはヒト細胞に存在する受容体に結合して感染する。ウイルスが受容体に結合する前に、抗体がウイルスに付着することで、感染を防げる。
新型コロナのみに結合するという特性をもつため、抗体検査にも応用できる可能性があるという。検査薬を開発する企業にも提供する考えだ。
VHH抗体は、ラクダ科動物由来の抗体。一般的な抗体の10分の1のサイズで、細胞のより狭い場所に入り込める。低コストでの生産も可能という。
(2020/5/11 05:00)
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