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(2020/5/18 05:00)
工場技術者の経験生かす
(総合1から続く)滋賀県出身です。中学校で学んだ理科の先生の影響や、高校での化学の実験が楽しかったことから理系への進学を決めました。京都工芸繊維大学工芸科学部に入り、プラスチックの3次元構造解析に取り組みました。大学院に進むことも考えましたが、早く社会に出たいという気持ちが強かったです。
アキレスに入社を決めたのは、プラスチックや、靴のメーカーとしてなじみがあり、高分子力学の知識を生かせると考えたからです。入社後は滋賀県の工場で3年間、栃木県の工場で2年間、生産技術を担当しました。工場で働く女性の技術担当者は珍しいということで、上司は戸惑っていたようでした。大きな製品を運ぶためにフォークリフトの運転免許も取りました。
現在は東京の本社で技術開発営業の担当として、ウレタンフォームを使った寝具の設計に取り組んでいます。お客さまの要望を、より早くかなえるために、技術経験のある私を営業に配属することになったとのことです。
ウレタンフォームの配合のほか、「切り込みを入れる」「2枚重ねる」といった工夫でベッドマットレスの寝心地が変化します。私自身は寝具にこだわりはなかったのですが、試しに変えてみたら、その違いを実感できました。
これまでで一番印象に残っているのは機能性のあるウレタンフォームの開発です。エビデンスを取るため、試験方法から検討するのに苦労しました。
趣味は中学生の時から取り組んでいるバドミントンです。栃木県の工場に在籍していた時は部活動に参加していました。今も週末に汗を流しています。(文=江上佑美子、写真=木本直行)
◇アキレス ウレタン販売部インテリアリビング課 大場美波(おおば・みなみ)さん
(2020/5/18 05:00)