新型コロナ／ＩＣＳＴ、抗体検査キット輸入 15分で検出可能

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  ICSTの抗体検査キット本体

【さいたま】ＩＣＳＴ（さいたま市中央区、横井博之社長、０４８・８５７・８０２６）は、新型コロナウイルスの感染経験があるかを調べる抗体検査キットの輸入を始めた。中国の体外診断薬メーカーが開発した検査キットで、複数の研究機関と判定精度を確認する。厚生労働省は抗体検査を通じて検査キットの性能評価を進めている。これに基づく指針を踏まえ、試験研究用として研究・検査機関への販売を目指す。

４月末に２００キットを試験的に輸入した。イムノクロマト法というインフルエンザ検査キットに使う手法で、新型コロナの抗体を１５分で検出可能。少量の血液に専用試薬を垂らし、感染の有無を目視で確認できる。

同検査キットで、ウイルス存在の有無を調べるＰＣＲ法との比較評価する。ＰＣＲ検査結果と照らして抗体検査の相関関係を調べ、検査キットの感度、特異性および陽性と陰性の一致率などを検証する。抗体検査キットの実用性を確認している厚労省が今後示す指針に適合した上で輸入を本格化する方針だ。