新型コロナ/メイク、プラ製マスク 車向け成形技術生かす

(2020/6/16 05:00)

  • 自動車部品製造技術を結集し、飛沫防止効果の高いプラスチック製マスクを製作

【名古屋】メイク(名古屋市南区、倉知厚徳社長、0562・45・4680)は、プラスチック製マスク「MAMORU(マモル)」を製品化した。新型コロナウイルス対策として、自動車用樹脂部品製造で培った金型製作や射出成形技術を応用した。布製や不織布マスクと比べ飛沫(ひまつ)防止効果が高い。価格は1628円(消費税込み)。ネット販売を通じ、個人のほか医療や製造現場向けに、年内に1万枚の販売を見込む。

開発には名古屋市工業研究所も協力し、3Dスキャナーで人の顔の形を取り込んでデータ化した。これをベースにメイクが設計、金型を製作、射出成形による量産体制を整えた。プラスチック製は飛沫を抑えるだけでなく、洗って繰り返し使えるため、使用済みマスクによる廃棄物の削減にもつながる。

顔にフィットしやすいよう内側にはウレタンのスポンジをつけた。市販の透明プラスチック板を貼り付ければ簡易フェースシールドにもなる。カラーは白、黒、茶、オレンジの4色。今後、カラーの追加や、子ども向けの小さいサイズの展開も検討する。

同社は自動車内装用のプラスチック部品が主力。マスクが買えないという従業員の悩みを聞いて開発に着手し、構想から完成まで約1カ月でスピード開発した。

これまでに名古屋市や北海道に寄贈し、このほどネット販売を開始。繰り返し使え、マスクの備蓄も少量で済むことから「自分や相手、会社を守る道具として使ってほしい」(倉知社長)としている。

(2020/6/16 05:00)

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