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(2020/6/17 05:00)
第一三共は、新型コロナウイルス感染症について、遺伝子ワクチンの開発を本格化する。開発中のワクチンを動物に投与する研究で、新型コロナウイルスに対する抗体が体内で作られたことを確認した。東京大学と共同で、2021年3月にもヒトへ投与する臨床試験の開始を目指す。
開発するのは、リボ核酸(RNA)の一種「mRNA」を使ったワクチン。新型コロナウイルスの外側のたんぱく質を作るmRNAを投与することで、新型コロナの抗体が体内で作られる生ワクチンなどウイルス由来のものを使ったワクチンより、高い安全性が見込まれる。
mRNAは不安定な物質だが、微小な脂質粒子構造を使うことで、効率的に免疫細胞内へ届けることができる。従来のワクチン技術よりも免疫応答を誘導することができ、高い効果が期待される。
(2020/6/17 05:00)