新型コロナ/協同工芸社、歯科医向け飛沫よけ装置 治療位置に柔軟対応

(2020/6/18 05:00)

  • 歯科治療で発生する飛沫の浮遊を防ぐ(イメージ)

【千葉】協同工芸社(千葉市美浜区、箕輪晃社長、043・242・1675)は、医療法人社団である郁栄会(千葉市美浜区)と共同で歯科治療向け飛沫(ひまつ)感染抑止装置を開発した。価格は18万8000円(消費税抜き)からで、6月中に発売する。限定で20台を全国の歯科医院に無償で配布した。箕輪社長は「広く活用してほしい」として特許を申請せず、設計図面を無償で公開する方針。

開発したのはアクリル製の容器で患者の頭部を覆い、歯科治療の際に発生する飛沫の浮遊を防ぐ「ガーディアン」。高さ調整のほか水平方向への回転機能を持たせ、治療位置に柔軟に対応できる。サイズは高さ880ミリ―1130ミリ×内幅510ミリ×奥行き450ミリメートル。

開発を監修した歯学博士でDSヘルスケアグループの寒竹郁夫代表・最高経営責任者(CEO)は「一般的な人と比べて歯科医師らの飛沫感染リスクは5倍。歯科医師らと患者自身の防御力の向上につながる」と話す。

協同工芸社はこれまでにも、五井病院(千葉県市原市)と連携して麻酔科医らの新型コロナウイルス感染を防ぐ装置などを開発してきた。その際、複数の歯科医院から歯科治療向け装置の開発を求める声があったことから、今回の開発に踏み切った。

歯科医院では新型コロナの感染リスクを減らそうと、受診を抑制する場合があるという。同装置で感染リスクを抑え、歯科医院の活性化につなげていく。

(2020/6/18 05:00)

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