新型コロナ／サカセ化学、ウェブ会議用カート発売 病院用を仕様変更

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【福井】サカセ化学工業（福井市、酒井哲夫社長、０７７６・５６・１１２２）は、新型コロナウイルス禍で需要が伸びるウェブ会議で便利なパソコンカート（写真）を発売した。既存製品の病院用カートを仕様変更したもので、主に工場内の利用を想定。コンパクトで移動の静音性、軽量で取り回しが楽な点を訴求し、今後１年で５００台の販売を目指す。

価格は消費税抜きで９万８９２０円。商品サイズは高さ９６６ミリ×横７４７ミリ×奥行き５６０ミリメートル、重さ約１４キログラム。ウェブ会議用に合わせ、既存製品には複数ある引き出しトレーを一つに減らすなど低コスト化。マウス操作やメモ書き用のサブテーブル付き。

同社製品の病院用カートはアルミニウム形材と樹脂製の複合ボディーで、軽量さと車輪キャスターの静音性などが特徴。２００６年の発売から累計１万５０００台の販売実績を持つ。各種工場にも備品整理用などで販売する。今回のコロナ禍において、製造現場で実物を映し顧客とウェブ会議する際のパソコン台として重宝したことで商品化を決めた。

同社は病院用のキャビネット・カート製品の国内大手。