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(2020/7/20 05:00)
得意分野生かすチャンス
(総合1 から続く) 神戸大学工学部建築学科から京都大学大学院工学研究科に進み、建築学専攻の修士課程を修了。学生時代は鋼構造について学びました。日揮には2016年に入社しました。大きなものを作りたかったのと、産業の裏側を見ることが好きだったのでエンジニアリング業界を志望しました。価値があるモノを生み出すことも魅力でした。
外壁パネルなど意匠関係の仕事の経験がなかったため、入社2年目から上司にデザイン業務を含めて指導を受けました。プラント設計では生産設備のほか工場内の照度など、働いている人が心地よいと感じるデザインや環境整備を重視します。建設に入る前には3次元(3D)で設計図面を確認しながら、検討を重ねます。こうした俯瞰(ふかん)力を持つことが日揮の特色です。また、エンジニアでありながら建設に必要な法規的な事項を確認するなど、一気通貫で仕事をこなします。
学生時代に希望していた大規模プラントや海外の仕事に携わっているわけではありません。けれども今はリードエンジニアとして、化学プラントの建設に関わっています。構造を吟味するなど、ようやく自分の得意分野を生かせられるチャンスをつかみました。プラントは一品一様で、稼働後に問題が起こることもあります。もう一度、それでいいのかと考えて仕事をする必要があると自らに言い聞かせるとともに、周囲にも言っています。
趣味は音楽を聴くことで、音楽フェスへ関西に住んでいる弟と一緒に行ったりします。キャンプが得意な同期と2、3日かけて音楽フェスを楽しむこともありますね。(文=石宮由紀子、写真=高山基成)
◇日揮 エンジニアリング本部建築設計部建築グループ 下村華子(しもむら・はなこ)さん
(2020/7/20 05:00)