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(2020/7/27 05:00)
相手の状況考えて対話
(総合1から続く)7歳までマレーシアで育ちました。その後、研究者だった父の仕事などの都合で英国や豪州で暮らした経験もあります。マレーシアの高校を卒業後、日本語予備校に2年間通い、日本語とともに科学や物理も学びました。日本に行こうと思ったきっかけは、日本のアニメーションなどが好きな友人に影響されたからです。
日本では茨城工業高等専門学校の3年次に編入しました。卒業後は岐阜大学工学部の3年次に編入し、学びました。両校いずれも専攻は機械システム工学です。小型の水力発電装置や太陽電池セルといった再生可能エネルギーに関する研究を行いました。
シスメックスに入社したのは就職情報サイトを見て、女性社員が多いことや産休取得後に職場復帰する比率が高く、研究拠点に託児施設が併設されている点など、女性が活躍できる環境が整っていると感じたからでした。
入社後は検査装置の開発部署に配属され、子宮頸(けい)がんの検査機器の開発に携わりました。現在の部署には入社2年目の時に異動したのですが、初めは何をやっている部署か分からず、業務で用いる言葉も社内用語か一般的な言葉なのかを判別するのに苦労しました。社内の多くの人とコミュニケーションを取る必要があり、海外との時差をはじめ、相手が置かれているさまざまな状況を考慮することを大切にしています。
夏などの長期休暇に旅行するのが好きです。学生時代には北海道や沖縄に行きました。同じ日本でも使っている言葉が異なっている地域の特徴を知りました。思い出深い経験として印象に残っています。(文=神戸・福原潤、写真=冨家邦裕)
◇シスメックス HU事業推進本部UB事業推進部 リヤナ・ヤジットさん
(2020/7/27 05:00)