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(2020/11/16 05:00)
日中の商習慣、理解深める
(総合1から続く) 中国の大学に在学中、物質・材料研究機構でインターンシップ(就業体験)に参加しました。物材機構には親切で熱心な人が多く、先端の精密機器に触れられたのもうれしかったです。これをきっかけに、もっと日本で勉強したいと思うようになり、修士課程で筑波大学大学院数理物質科学研究科に進みました。
日立ハイテクには約1年前に入社しました。大学院時代から研究者とのコミュニケーションが好きだったので、営業職を希望しました。競合企業を分析したり、製品の拡販方法を検討したり、中国現地の販売代理店と毎日連絡を取りながら連携して電子顕微鏡の営業活動を進めています。
コロナ禍で在宅勤務中ですが、従来は2カ月に1回のペースで中国に出張していました。販売先である現地の研究者や企業の品質管理担当者と直接話すこともあります。顧客から「日立ハイテクの製品は長年使っても壊れない」「操作性が優れている」といった感想をもらえた時はうれしいです。
日中両国の商習慣を深く理解し、双方に伝えていくことを大切にしています。例えば顧客に製品を納めるまでの納期は、日本だと2―3カ月のところ、中国だと1カ月程度が一般的。本社に中国の商習慣を伝えるのも私の役目です。今後はグローバル人材として、中国だけでなく米国など他地域の営業も担当してみたいです。
営業は体力勝負。週に2回はジョギングをして体力づくりに励んでいます。休日は日本語学校に通い、日本語スキルの向上にも力を入れています。趣味は絵を描くこと。漫画に出てくる登場人物を描くのが好きです。(文=張谷京子、写真=木本直行)
◇日立ハイテク ナノテクノロジーソリューション事業統括本部評価解析システム営業本部解析三部 李丹(り・だん)さん
(2020/11/16 05:00)