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(2021/2/1 05:00)
クレーン開発、柔軟発想で
(総合1から続く)理系科目が好きで、岡山大学工学部システム工学科で学びました。進学も考えましたが、モノづくりへの興味や早く働きたいと思い、就職を決めました。
タダノを知ったのは建築士である父の勧めです。大学での研究と、あまり関係ありませんでしたが、参加した説明会で社員同士の雰囲気が良く、学部卒でも開発部門に配属が可能なこと、出産・育児に関する社内体制が充実していることから入社を決めました。
研修期間を経て希望通り、今のLE技術部新構造システム開発室に配属となりました。主に当社のコア技術を開発する部門で、私は国内外向けの大型クレーンに装着されるブーム、シリンダー、ジブの開発、設計をしています。
お客さまの要望と製造上の要望などを考慮し、仕様決定、CADを用いた構造設計、有限要素法(FEM)での机上検証、試作機の製造や試験立ち会いなど、企画から完成までの工程に携わっています。デモでうまく動作せず苦労したこともありましたが、今では教訓になっています。
仕事では柔軟な発想を持つよう心がけています。何がお客さまにとって大切なのかを常に考えています。それだけに良い評価をいただいた時は、本当に励みになりますね。
当社全体でも開発職でも女性社員が増えてきました。ただ、私の中で、そういうことは特に意識していません。職場も気にせず働ける環境なので、周囲に感謝しています。今はクレーン一部分の設計ですが、将来はクレーン全体の設計を任せてもらうような立場になりたいです。
最近はテークアウトに夢中で、いろいろなメニューを選んで楽しんでいます。落ち着いたら主人と食べ歩きをしたいです。(文=高松支局長・田中大軌、写真=冨家邦裕)
◇タダノ LE技術部新構造システム開発室 久米香澄(くめ・かすみ)さん
(2021/2/1 05:00)