(2021/3/12 05:00)
15日に発売する日刊工業新聞社発行の月刊誌「工業材料」4月号では「環境問題に対応する工業用塗料」を特集する。
塗料は、乾燥の工程で、空気中に放出されるベンゼンやトルエンなど健康被害を引き起こす揮発性有機化合物(VOC)や二酸化炭素(CO2)を排出している。このことが環境問題につながり、多くの国や地域でさまざまな規制が行われている。
その一例として、中国では2020年12月にVOCのGB規制(国家強制標準:製品に含まれるVOCなどの有害物質の制限量の規制)が施行され、塗料メーカーをはじめ対応を迫られている。
本特集では、まず日本の低VOC塗料の現状と今後について元日本塗料工業会の鈴木譲氏が、中国の新GB規制についてSGS中国の松本宇生氏が動向を解説。続いて、自動車用塗料を例に水性塗料の現状と課題について小林分散技研の小林敏勝氏が解説。さらに建築用超低VOC塗料の開発について関西ペイントの取り組みを紹介。このほか、粉体塗料の技術動向なども取り上げている。
(2021/3/12 05:00)