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(2021/3/22 05:00)
スピード感持って仕事
(総合1から続く) 東邦大学理学部化学科から同大大学院理学研究科に進みました。大学院では外部研究という形で「相模中央化学研究所」に通い、「パラジウム触媒を用いたカップリング反応」の研究を行いました。当時の研究は現在の業務と関連していませんが、特許の重要性や工業化を意識した開発に触れられたことは役立っています。
4月で入社6年目になります。当初は学生時代に比べて、予定通り行うことに難しさを感じました。仕事は1人では完結せず、お客さまや多くの部署と関わり合って進めます。納期を守って仕事を進めるために意識しているのは「後工程はお客さま」という考えを基に、しっかり準備して臨機応変に対応するということです。独りよがりでは仕事を進められないことを学びました。
印象深いのは、入社3年目に初めて一から配合検討した商品の採用が決まった時のことです。タイ工場で生産することになりましたが、生産移管のプロセスや言葉の壁で行き詰まりました。経験がないことへの不安もあったと思います。この時はタイに赴任経験のある先輩に協力してもらい、商品化できました。効率的に仕事をするためにも周囲の力を借りることが大切だと実感した出来事です。
信条は「スピード感を持って仕事すること」。チャンスは突然巡ってくることがあります。逃さないためにはスピードを意識して優先順位を明確にした行動が重要です。複数の業務を同時進行する上では欠かせません。
新型コロナウイルスの影響で、外出を控えて休日などはゲームをするか、アニメを見ることが多いです。仕事のことを考えずにオン・オフの切り替えを大事にしています。(文=西東京・藤野吉弘、写真=木本直行)
◇スリーボンド 研究開発本部開発一部輸送開発二課 庵上香織(あんじょう・かおり)さん
(2021/3/22 05:00)