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(2021/3/29 05:00)
設計力つけて技術営業に
(総合1面から続く)工学院大学工学部応用化学科の出身です。石井鉄工所には母校の卒業生が多く、先輩たちの話を聞いて興味を引かれました。全員と顔見知りになれる規模でアットホームな雰囲気があり、いろんな仕事を経験させてもらえる―。構造設計は専攻外でしたが、社内のチューター制度で分からないことはすぐに聞けます。鉄構事業はエネルギー関係だけでなく、化学プラントも手がけているので、大学時代に学んだことを生かせる機会もあるでしょう。
いずれは技術営業をやりたいと思っています。お客さまのニーズを引き出して最良の施設を描き、形にして納めたい。お客さまとも仕事仲間とも、関係を深められるのが理想です。そんな訳で大学時代の4年間、ずっと居酒屋のアルバイトで接客をしていました。
入社後すぐ営業に出たいと思っていたのですが、技術的な知識が必要だと自覚しました。プラントの設計は奥深い。設計力をつけて、お客さまと対等に話せるようになってからですね。一つずつ着実に知識を身に付けています。
1年目の現場研修で東日本大震災の被害に遭った宮城県気仙沼市にある燃料油槽所の耐津波構造タンク建設と、ブルネイでの大規模タンク建設プロジェクトを経験しました。気仙沼では施工方法や段取りを学び、ブルネイでは仕事のスケールとともに現地女性社員の活躍を目の当たりにして刺激を受けました。
日本も家庭と両立して女性がもっと活躍できる職場にしたい。最近は料理の腕も磨いているんですよ。もちろん英語力を高めて、海外での技術営業にもチャレンジします。当面の目標は英語能力テスト「TOEIC」600点以上です。(文=横浜総局長・青柳一弘、写真=成田麻珠)
◇石井鉄工所 鉄構事業統括本部生産・技術本部技術部 腰塚冴香(こしづか・さえか)さん
(2021/3/29 05:00)