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(2021/5/3 05:00)
高速道路、縁の下で支える
(総合1から続く) 建築関係の仕事をしていた父方の祖父の影響もあり、1級建築士の資格を取得するのが幼い頃からの夢でした。大同大学工学部では建築学を専攻し、建物の意匠設計を学びました。就職活動では当初、住宅や商業施設を意識していました。ある時、友人が高速道路にある休憩施設の進化に驚いたと話してくれました。これをきっかけに、老若男女さまざまな方を支える一助になりたいと意識し、中日本高速道路の門をたたいたことを覚えています。
入社以来、日々の業務と並行しながら1級建築士の資格取得に向けて勉強を始めました。入社3年目以降、専門外の機械工事も担当し、聞き慣れない用語の理解に時間を要しました。当時は思うように資格取得の勉強時間を維持できず、思い悩むこともありました。しかし「どんなにささいなことでも自身の成長につながる要素があれば、くよくよする時間が惜しい!」と捉えてからは、仕事と資格取得勉強の時間をうまく切り替えられるようになりました。
現在は事故や渋滞など、さまざまな情報を知らせる道路情報板設備の更新工事やスマートインターチェンジの建築設計などを行っています。縁の下の力持ちのようなポジションですが、社内外において携わった施設の利用者からの声はとても励みになります。
このほど1級建築士の資格を取得しました。これまでは「プライベート=資格取得の勉強」のごとく、まい進していた日々でした。近ごろの休日はストレッチや筋トレを行っています。仕事とセルフケアの気持ちの切り替えを意識しています。ここ数年離れていたフルマラソン完走に向け、身体を整えています。(文=福原潤、写真=冨家邦裕)
◇中日本高速道路 名古屋支社彦根保全・サービスセンター施設担当係長 栗林朋代(くりばやし・ともよ)さん
(2021/5/3 05:00)