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(2021/8/9 05:00)
理解深め「脱プラ・減プラ」
(総合1から続く) 生活周りの仕事に携わりたく大王製紙に入社し、現在7年目です。3年間は当社主力の三島工場(愛媛県四国中央市)でCNFの開発業務に従事し、今は東京本社でCNF事業化プロジェクトに属しています。顧客に製品を評価していただき、結果を社内にフィードバックし、展示会や講演会などにも参画しています。
CNFは「鉄より軽くて強く、環境にやさしい」と言われる素材。レーシングカー向け外装パーツや化粧品、塗料、卓球ラケットの部材など用途が広がりつつあります。
東京理科大学大学院修士課程で応用生物科学を専攻しました。医薬や食品、香料向けの有機化合物の合成研究では、パズルを組み立てるような魅力を知りました。
薬品を扱っていろいろ工夫する大学院での経験は仕事上、物事を理解するのに生きています。コロナ禍ではオンラインを活用し、視覚に訴えるプレゼンテーションを行ったところ好評でした。
実際に人に会えないもどかしさはありますが、やり方次第でコミュニケーションは深まるものだと自信がつきました。社内の他部署とかかわる仕事では、知識が足りず苦労することがあります。それでもアドバイスを受けたり、新たな気づきを得たりで周りの人に恵まれていると感じます。目標はCNF以外の環境にやさしい商材も理解した上で、「脱プラ・減プラ」の多角的提案ができるようになることです。
趣味は旅先での食べ歩きですが、コロナ禍が収束するまでお預けです。夫と愛犬との休日の散歩が何より楽しく、しっかりリフレッシュしています。(文=編集委員・山中久仁昭、写真=高山基成)
◇大王製紙 CNF事業化プロジェクト 藤田綾(ふじた・あや)さん
(2021/8/9 05:00)