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(2021/10/25 05:00)
救援物資輸送に心打たれる
(総合1から続く)三重県の出身です。中学時代に東日本大震災が発生し、そのころから災害時に役立つ仕事がしたいと考えていました。
三重大学生物資源学部では土壌圏循環学研究室で軟弱地盤の改良や、地下水の止水に用いる凍土を人工的に造成する工法の研究に取り組みました。建設工事での使用が中心ですが、原発事故による放射能汚染水漏れを防ぐための凍土遮水壁にも適用されています。
大学在学中の2016年に熊本地震が発生した際、ANAが災害支援者への無償渡航の提供や、救援物資の輸送をしていることを知りました。その後、ANAの整備部門のインターンシップ(就業体験)に参加し、各部署を見学しました。特に装備品整備部は、各自が部品のプロフェッショナルであることに魅力を感じ、入社を志しました。
装備品整備部はコックピットの計器類や、機上コンピューターなどを整備する部署になります。入社3年目にはメンターである先輩と、課題解決策を考えるプログラムがありました。解決に向けた過程で交換する部品について(離陸前・到着後に機体の点検、整備を行う)ライン整備部門に足を運び、作業をよりスムーズにするための話し合いをしました。
装備品整備では、不具合の箇所がすぐに分からないことがあります。ベテラン整備士から技術や知識をもっと吸収し、より上手に技術を伝承していけるようにしていきたいです。
ジョン・カーニー監督の「はじまりのうた」を見て、映画に興味を持ちました。現在は年間200本ほど映画を鑑賞しています。(文=浅海宏規、写真=森住貴弘)
◇全日本空輸(ANA) 整備センター部品事業室装備品整備部装備品整備第二課 佐藤愛実(さとう・あみ)さん
(2021/10/25 05:00)