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(2021/11/29 05:00)
相手の立場に立ち図面書く
(総合1から続く) 高校入学当時は看護職志望で女子校の普通科に進学しましたが、実家が農家で農機など大きな機械や設備が好きだったことや、姉からの勧めもあり、物理の授業を選択しました。オープンキャンパスで見た特殊な車椅子が印象的で、秋田大学の工学資源学部(現理工学部)で機械工学を専攻したところ、学生のほとんどが男性だったため、ギャップに驚きました。
JFEプラントエンジのインターンシップで、規模が大きくて迫力のある厚板工場を見学し、自分もこの仕事に関わりたいと思い入社しました。本配属から5年目の現在まで、広島県福山市で設計に携わっています。最初、設計者は現場に行かず、黙々と室内で作業をするのではないかと考えていました。実際には現地に行かなければできない仕事なので、現場を見ながら仕事ができてうれしいです。
2020年から21年にかけて、設計の主担当として参加したプロジェクトは、今まで関わった中で一番大きく責任もありました。関係者が多く、各所の要望を聞きながらの調整が大変でしたが、都度上司に相談しながら、効率性を保ってコストダウンを実現しました。設計の仕事で大切なのは、図面を書くことだけでなく、相手の立場に立った設計だということを学びました。将来的には、計画から施工まで一貫して関われる建設の仕事をしてみたいです。
趣味は入社2年目から始めたゴルフで、ベストスコアは91です。コロナ禍前には月1回は職場の方々とプレーしていました。コロナ禍で家にいる時間が増えてからは、瀬戸内レモンとアスパラガスを栽培しています。レモンは来年収穫できそうで、楽しみです。(文=成田麻珠、写真=森住貴弘)
◇JFEプラントエンジ プラント本部技術開発センター機械設計部 米屋慧美(よねや・えみ)さん
(2021/11/29 05:00)