第39回優秀経営者顕彰 甲乙付けがたい立派な経営者

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　中小企業も大学と連携を―。日刊工業新聞社が１７日、東京・大手町の経団連会館で開いた「第３９回優秀経営者顕彰＝写真」の贈賞式で、選考委員長の坂根正弘コマツ顧問は「皆さんは狭き門を突破して受賞した、甲乙付けがたい立派な経営者」とたたえた。（総合１参照）

　第３４回から務めた選考委員長を今回で退任する坂根顧問は、ライフワークである地方創生に触れ、「（地方大学も）総花的、平均値の教育になっている。みなさんも地方の大学と一緒になってやってほしい」と話した。また、「就任当初は応募企業も全国ではなかったが、今は全国から来ている」と振り返り、本顕彰制度について「地方創生の活動を促進する視点で発展させてほしい」とした。

　来賓としてあいさつした経済産業省・中小企業庁の角野然生長官は中小・小規模企業がコロナ禍に直面する中、「事業を継続し、雇用を守り、地域を守っていることに敬意を表する」と激励。国による大規模な支援策や公的金融機関による下支えを挙げながら、「伴走支援をし、万全を期す」とした。

　最優秀経営者賞を受賞した元旦ビューティ工業（神奈川県藤沢市）の舩木元旦会長は若くして起業した自分の人生をユーモラスに説明。特許申請数の多さについて「申請するとすぐまねされる。ずっと闘いっぱなしできた」と自らの経営を振り返った。