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(2022/1/24 05:00)
世に出た薬、成果にやりがい
(総合1から続く)2021年の夏以降、新型コロナウイルス感染症の治療薬やワクチン関連の仕事がたくさん来ており、仕事量は増加しています。多忙な時は1人でできることは限られていると痛感します。仕事で困った時にはスタッフ同士がサポートや応援など、協力し合える人間関係づくりを日頃から大事にしています。誰とでも分け隔てなくコミュニケーションを取ることを心がけています。
薬の候補物質には番号が付いているので、承認された情報が全面開示されてニュースで取り上げられた時に、自分が関わったことが分かることがあります。関わった仕事が成果になって世の中に出ることにやりがいを感じ、一層頑張ろうと思います。
子どもの頃から生き物が好きで、宮崎大学農学部では畜産関係の学科で牛に触れていました。同大学院医科学獣医科学専攻では、ヒトの疾患を発現する生物モデルを研究していました。研究で培った知識や試験技術、資格が、現在の仕事に直結しています。
入社2年目の21年、最初にいた部署から現在のグループに異動しました。初めは戸惑いもあり、仕事のやり方が異なっていて慣れるのに苦労しましたが、今は両方の仕事が分かるようになりました。忙しいときにはグループが協力し合う橋渡しの役割も担います。
将来は、試験技術の指導的な立場に就きたいです。お客さまと直接やりとりする仕事や、仕事の内容を世の中に知ってもらうための広報活動も担当してみたいです。
休日は猫と2匹のモルモットと部屋で、まったりとした時間を過ごします。リフレッシュできますし、仕事にもメリハリが付きます。(文、写真=九州中央・勝谷聡)
◇新日本科学 安全性研究所 枝村仁美(えむら・ひとみ)さん
(2022/1/24 05:00)