(2022/1/27 05:00)
「家や窓ガラスがたわむような激しい、音速で駆け抜ける衝撃、地面の揺れはない、地殻からではなく空からのもので、日本では経験したことのない衝撃でした」。宗永健作トンガ大使が、在トンガ日本大使館のウエブサイトで、15日の海底火山噴火の様子を公表した。
大使が記した内容は示唆に富む。現地では昨年12月から小規模の噴火が発生していた。大使は不穏なものを感じたが、住民はいずれ収まるだろうと思っていたこと。噴火発生時の情報伝達はラジオが中心だったが、日没前だったので避難行動が迅速にとられ、死者数が抑えられたことなどだ。
災害に備えて日本の支援で全国早期警報システムの導入が計画されていたが、コロナ禍で中断していたことが悔やまれるとも。
日本でも早期に支援活動が立ち上がり、航空自衛隊の輸送機が、近隣のニュージーランドや豪州に次いで、いち早く救援物資を届けた。
大規模災害の支援は人命救助、被災地の復旧、経済の復興と長い道のりが必要だ。通信回線の回復には時間がかかり、コロナ禍で専門家を多数派遣するのも難しい。それでも日本が幾多の災害で得た知見を惜しみなく使い、トンガ復興に協力していきたい。
(2022/1/27 05:00)
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