(2022/3/24 05:00)
日本将棋連盟が東京・大阪の将棋会館に次ぐ公式対局拠点として名古屋対局場(仮称)を6月をめどに開設する。JR名古屋駅前の高層ビルにあるトヨタ自動車名古屋オフィス内がその舞台。
愛知県在住の藤井聡太竜王には朗報だ。全国を飛び回るタイトル戦と違い、通常の対局は東西の会館を使うことが大半。深夜にまで及ぶ対局後は当日中に帰宅できないケースが多かった。
藤井竜王は2023年春の名人挑戦を目指し、夏ごろからトップ棋士とA級順位戦を戦うが、全9局中半分以上が名古屋開催になる見込みだ。移動や宿泊の負担を伴わず、まさに地の利を得る。
日本将棋連盟の佐藤康光会長は、連盟のホームページで「一層の将棋文化の発展と中部・東海エリアの地域活性化に努めてまいります」とコメントした。現役九段の佐藤会長は52歳。A級最年長棋士として藤井竜王のライバルになる。
名古屋対局では藤井竜王が注文する新たな“将棋メシ”も話題になりそうで、将棋界への注目もさらに高まる。会議室を無償提供するトヨタの心意気も地元出身の若武者を支える。もちろん盤上の熱い戦いこそが、ファンを引き付け将棋の魅力発信、地域振興につながる。
(2022/3/24 05:00)
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