理工系学生科学技術論文コンクール表彰／文科大臣賞に勝海さん（新潟工科大）

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  文科大臣賞を受ける新潟工科大学の勝海さん㊨

　日刊工業新聞社は「第２２回理工系学生科学技術論文コンクール」の贈賞式をアルカディア市ヶ谷（東京都千代田区）で開き、最優秀賞・文部科学大臣賞を新潟工科大学３年の勝海凱斗さんに贈った。「高校生向け地域学習型アプリケーション『白い地図』の提案」と題した論文で、学校のタブレットと高速インターネットを使用した地域学習型アプリケーション（応用ソフト）について提言した。今回は９１編の応募があり、優秀賞や特別賞など１５編受賞した。

　勝海さんは２００４年の新潟県中越地震での地域復興の事例を知った経験から、論文のテーマを着想したという。「このたびの受賞は大変光栄であり、身が引き締まる思い。協力していただいた先生、共に学んだ学友の皆さんに感謝したい。今回の論文の評価を励みに、これからも地域に貢献できるように努力したい」と喜びを語った。

　来賓の寺門成真文部科学省科学技術・学術総括官は「学生の皆さまが大学や大学院などでの勉学や研究に集中できるように支援を拡充している。若い研究者や学生の皆さまには、こうした取り組みを活用して科学技術立国、産業の振興に向かってもらいたい」と祝辞を述べた。

　贈賞式は新型コロナウイルス感染対策を施して実施。寺門総括官、井水治博日刊工業新聞社社長が受賞者らに賞状や盾などを贈呈した。