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(2022/4/14 05:00)
日刊工業新聞社が15日に発売する月刊誌「型技術」5月号の特集は「金型、部品づくりに見る金属AMの新展開」をテーマに金属AM技術を紹介する。AMは「Additive Manufacturing」の略であり、邦訳すると「付加製造」と呼ばれる。要は金属や樹脂、セラミックス、紙などさまざまな素材を3次元積層する造形技術だ。
十数年前に3Dプリンターブームを起こした樹脂の3次元積層造形技術は、元は日本人技術者による考案だったが、いち早く特許を押さえた欧米企業に商品化で先行された。その特許が期限切れになると、廉価な3Dプリンターがさまざまな企業からリリースされて世界的ブームとなったが、先行者利益を逃したわが国にとっては時すでに遅しだった。樹脂に続いて金属AM装置でも同じ轍(てつ)を踏みそうだが、その活用技術では世界に先駆けてアドバンテージを握ってほしいものである。本特集では、金属AMの活用技術について国内の最新の造形技術開発やわが国特有の切削加工機能とハイブリッド化させたAM装置、各種の造形事例を主体に現況を紹介する。
(2022/4/14 05:00)