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(2022/6/20 05:00)
設備状態、現場回り情報収集
(総合1から続く)足利工業大学創生工学科自然エネルギー・環境学系自然エネルギー・環境コース(現足利大学創生工学科機械分野自然エネルギーコース)で自然エネルギーを学びました。就職活動時「小さな部品で世界を支える」とのキャッチフレーズにひかれ、メタルブッシュを生産する当社の渡良瀬工場(栃木県栃木市)を見学。縁の下の力持ちのような魅力を感じました。
4カ月間の研修で全ての工場を見て回った後、現在まで渡良瀬工場に勤めています。メタルブッシュは、例えば自動車のシャフトを動きやすくする部品です。材料となるステンレス材の片面に、滑りを良くするフッ素を均一に塗った後、切断と同時に丸め加工します。私の担当は塗装の性能評価。試験ごとに差が出ないよう、手順一つひとつを丁寧に行います。私はコツコツと努力して壁を乗り越えるタイプなので、性に合っているようです。
事前に設備の異常や変化を見つけて不良発生などを防ぐため、部品交換の時期といった自社の設備に関するデータを集めて解析・可視化する業務にも携わっています。工場内を自分の足で回り、目で見て現場から話を聞いて情報収集します。現状を適切に把握することが大切です。
大学で学んだ分野が畑違いだったため、はじめは設備について「これはなんですか。どんな役割をするものですか」と聞いて回り、勉強しました。現場の信頼を得て、いずれは業務の効率化につながる提案をしていきたいです。
高校では柔道部に所属。コツコツと努力して自分よりも背が高い男性を背負い投げできるまでになりました。忍耐力はこのときについたかも。(文=熊川京花、写真=木本直行)
◇大陽ステンレススプリング 製造部渡良瀬工場技術課 宮下芹香(みやした・せりか)さん
(2022/6/20 05:00)