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(2022/7/18 05:00)
妥協せず問題点見つけ出す
(総合1から続く)工学院大学先進工学部で生命化学科を専攻していました。医薬品を扱っていたことから製薬業界に興味がありましたが、病気の発症や悪化を防ぐ役割を持つ検査の重要性に関心を持つようになりました。仕事を通して検査のことを勉強する日々ですが、大学で人体や生命について基本的な知識を身に付けていたことは今の仕事に生きていると感じます。
検査の結果は、病気の診断や患者の治療に直結する重要なものです。救急医療などでは緊急性の高い検査もあり、検査機器は止めることができません。エンジニアは、医療機器が常に正常に動くよう点検や修理を行う仕事です。プレッシャーもありますが、やりがいを感じています。
仕事で大切にしていることは「誠実さ」です。機器で、困っていることや点検してほしいことなどは、医療機関の技師さんとの丁寧なコミュニケーションを通してしか分からないこともあります。面と向かってしっかり話を聞き、妥協せずに問題点を見つけるよう心がけています。
病院の新棟への検査機器の設置も担当しました。検査室の図面を見たり測ったりしながら、検査の最初から最後までフルセットで行えるよう調整するのは大変でしたが、先輩から助言をいただきながら進めることができました。
将来は、診療を受ける患者の目線に立ち、検査でもプラスαの価値を提供したいです。また、生命科学の知識を生かした学術的なアプローチなど、さまざまな視点から高品質な検査を実現するエンジニアを目指していきたいです。
リフレッシュはおいしいお酒とご飯を食べることです。特に日本酒が好きで、自宅でも楽しんでいます。(文=安川結野、写真=森住貴弘)
◇ロシュ・ダイアグノスティックス カスタマーフロント本部 千葉瑠利(ちば・るり)さん
(2022/7/18 05:00)