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(2022/10/3 05:00)
車両位置管理、成功も失敗も
(総合1から続く)信州大学工学部情報工学科では、ライントレーサーの製作を通じて、プログラミングや回路設計を学びました。システム開発をする上での設計に、アルゴリズムなどの知識を生かしています。
現在は、トレーラーの位置情報をウェブ画面やスマートフォンのアプリケーション上に表示したり、走行履歴と組み合わせてトレーラーの稼働率を集計したりするシステムの開発に携わっています。
ターニングポイントは、1年目の終わりに沖縄でトレーラーの位置管理のテストを実施したことです。沖縄では食材や物資などの海上輸送がメインで、船に積まれたトレーラーの正確な位置管理が求められます。うまく動作したものもあればしなかったものあり、成功と失敗の両方の思いを味わいました。顧客から沖縄に住む人々の生活が大きく関わっていると言われたことが開発者としての意識改革につながりました。
IoT(モノのインターネット)は前例のないシステム開発が多く、顧客自身もどのようにデータを取得して活用すればよいかが分かっていない場合もあります。相手からの要求との間にズレが生じて一から作り直しになることもありました。2-3年目で気づいたことは目的を理解した上で開発する必要があるということです。現場での使われ方をイメージしながら開発を進めています。
将来的にはデータ分析をできるように知識を増やしたいです。また提案型の開発で顧客の業務改善にも携わりたいです。
趣味は、写真撮影です。姪や甥と遊びながらミラーレスの一眼レフカメラで撮影することもあります。また試験勉強に集中したり、ウェビナーを受講したりして情報収集にも励んでいます。(文=高島里沙、写真=冨家邦裕)
◇富士通フロンテック フロントソリューション事業本部CPS事業部 菅谷芙未乃(すがや・ふみの)さん
(2022/10/3 05:00)