リケジョｎｅｏ（204）グンゼ・龍薗せなさん

情報共有、各部署の協力仰ぐ

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（総合１から続く）鹿児島大学大学院水産学研究科では、遺伝子や細胞を扱う生化学寄りの研究室に所属していました。酵素の働きが弱い遺伝性の難病がありますが、酵素の働きや、モデル動物としてメダカを使えないかなどを研究していました。研究はトライアンドエラーが多く、実験の順序立てや進め方、考え方などは学生時代に鍛えられ、今にも生きています。

学生時代から人や病気の研究に興味があったため、医療分野を中心に就職活動をしました。その時期に、台湾の音楽イベント会場で発生した爆発事故に対し、グンゼが人工皮膚「ペルナック」を寄贈したという記事を見て、グンゼに興味を持ったことが入社のきっかけです。

２０１６年のグンゼ入社直後は今の部署ではなく、メディカル事業部の品質保証や安全管理を担当する部署に所属していました。現在は商品開発課で医療機器の新規開発や改良を担当していますが、品質保証・安全管理の部署にいたときから引き続き、人工皮膚「ペルナック」を担当しています。

医療機器は各国で規制が異なり、決められたことを守った状態で出荷できるようにすることが大変です。各部署で協力する必要があり、開発の初期段階から関係部署と情報を共有し、意見をとりまとめます。私自身、ちょっとしたことも相談させてもらっていて、助けてもらうことが多いと感じています。相談する際は丸投げにならないよう気を付け、提案を頂くようにしています。

新規開発に携わる中で、５－１０年後を見たときに、新製品が一つでも世に出せればと思っています。

休日はおすすめしてもらった映画をみたりしてゆっくり過ごします。時々、車を走らせて海を見に行きます。（文＝大阪・友広志保、写真＝田山浩一）

◇グンゼ　メディカル事業部　商品開発センター 商品開発課　龍薗せな（りゅうぞの・せな）さん