(2022/12/30 05:00)
私事で恐縮だが、大晦日を前に正月用の餅が自宅に届いた。地域によって形状は違い、東京では四角い切り餅が主流。それも正月は少しぜいたくに、つきたてを食したい。
長年、年の瀬に餅を買ってきた地元商店街の和菓子店が閉店。昔は精米店などでも売っていたが、いつの間にか扱わなくなっていた。心当たりを探し回り、都心に店を構える老舗から宅配便で送ってもらう手配をした。
後継者がないままに店を閉じるケースが、年を追うごとに増えている。スーパーマーケットやコンビニエンスストアに恵まれた都会には、地方の“買い物難民”のような悩みはない。しかし季節商品や年中行事の品々は入手しにくくなった。
これを補うのが通信販売だ。餅に関しては、予約した限定数量を配送してくれるコメどころの業者がいくつも誕生している。しかし今年は新潟などの大雪で、指定日到着が難しいケースもあるのだとか。
つきたて餅はA3版ほどののし餅で届く。一晩置いて包丁で切り、カビやすいので三が日で食べ切るつもり。サプライチェーン(供給網)が機能して、毎年の楽しみが続けられることに感謝したい。読者の皆さまも、どうか良い正月をお迎え下さい。
(2022/12/30 05:00)