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(2023/4/10 05:00)
「使ってるよ」の声にやる気
(総合1から続く)京都府立大学生命環境学部環境・情報科学科で応用数学を専攻しました。小さい頃からパズルやからくりが好きで、将来はモノづくりがしたいと考え、海外への憧れもありました。ただ、数学を生かせる職種だと統計やマーケティング関連が多く、就職活動は迷いました。コロナ禍真っただ中だったので近畿圏で探し、高い海外比率が決め手となってホリゾンに入社しました。
配属先は開発部制御設計課です。研修でも制御設計が一番面白かったので楽しみながら働けると思っていましたが、専門用語や電気の仕組みが分からず苦労しました。最初は「分かりません!」としか聞けませんでしたが、大ざっぱな質問は答える側も困ると気付きました。疑問点を絞り、事前に調べてから聞く説明は吸収しやすく、聞き方も大事だと学びました。数学で身につけた論理的な考え方や学ぶことへの意欲も仕事に生かせています。
お客さまが機械を使っているのを見る機会がないことにギャップを感じましたが、2022年の展示会で自分が配線設計した機械が展示されることになり、説明員として参加させてもらいました。「使ってるよ」と言ってくださる方もいてとてもうれしく、モチベーションにもつながりました。
今は断裁機などの設計をしています。できることが増えてきたので、これまでは4ピースのパズルだったのが今は16ピースに挑戦している感覚です。今後は機械をもっと思い通りに動かせるソフト設計にも携わりたいです。海外の展示会もあるので、説明員として参加したいです。そのために社内の研修制度を活用して英会話を勉強しています。
中学からバドミントンを続けています。社内サークルや地域の試合にも参加し、ストレスを発散しています。(文=京都・新庄悠、写真=田山浩一)
◇ホリゾン 開発部制御設計課 中井志保(なかい・しほ)さん
(2023/4/10 05:00)