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(2023/8/21 05:00)
全国行脚、現場の課題解決
(総合1から続く)東北大学大学院工学研究科で修士を修了後、クラレに入社しました。理論だけでなく形になるところが面白いと思い、大学では化学工学を専攻しました。
クラレでは、樹脂を溶融・成形するための押出機という設備の中で起こる、反応・伝熱・流動といった化学プロセスに関する調査・解析を行っています。入社4年目には「溶かすのが難しい樹脂をどう溶かしきるか」というテーマで自分主導の試験を行いました。樹脂1トンを3日で使い切る大型の試験のため、責任もありましたが、任せてくれることがありがたかったです。
クラレへの入社の決め手となったのも、先輩社員から「挑戦できる風土がある」と聞いていたからでした。実際、技術の話は上下関係なくでき、良いものであれば採用してもらえると感じています。
昨年、これまでの仕事の成果が認められ、押出機と化学プロセスの特別研究員に任命されました。入社後、同じテーマについて数年間、腰を据えて取り組み、専門性を高める方法が自分に合っていたのだと思います。
社内では部門横断組織が立ち上がるなど、社内外の連携による事業創出が進んでいます。得られた知見や解析技術を生かし、全国の拠点を行脚して現場の課題に対応したことがありましたが、似たような悩みを抱える工場同士をつなぎ、取り組みを共有すれば、解決につながると実感しました。今後は私の立場としても、社内の横のつながりを増やしていくことに貢献したいと考えています。
新たな経験を取り入れるという観点から、旅行や読書が好きです。国内は約40都道府県を巡りましたが、いずれ全制覇したいと思っています。(写真・文 狐塚真子)
◇クラレ 技術本部 生産プロセス・設備開発推進部 横溝まどな(よこみぞ・まどな)さん
(2023/8/21 05:00)