産業春秋／ガソリン高騰、補助金どうなる？

ガソリン価格が高騰している。経済産業省によると、１４日時点のレギュラーガソリン価格は全国平均で１リットル当たり１８１・９円で前週から１・６円値上がりした。値上げは１３週連続で、１８０円超は実に１５年ぶり。

ガソリン価格は地域差があり少しでも安いガソリンスタンドを探したドライバーもいるのでは。スタンドが多い地域は競争から価格を据え置き、製油所から遠いスタンドは運送コストをガソリン価格に上乗せする傾向がある。

値上げの理由は原油高、円安、そして政府によるガソリン補助金が段階的に引き下げられているためだ。政府はガソリン価格が一定金額を上回ると、石油元売り各社に補助金を支給している。

激変緩和措置と呼ばれるガソリン補助金は２０２２年の開始当初、１リットル当たり１７０円を超えると５円を上限に補助していた。この補助は段階的に見直され、補助率が引き下げられている。９月末には補助金そのものが終了する。

激変緩和措置はガソリンのほか電気・ガスにも及び、こちらも９月末に期限を迎える。内閣支持率の低下にも背中を押され、同措置を延長するのか、どうか。延長しても国債発行で財源を賄うなら、負担の先送りに過ぎない？