- トップ
- ひと カイシャ 交差点
- 記事詳細
(2023/9/4 05:00)
データ分析とニーズ橋渡し
(総合1から続く)慶応義塾大学大学院理工学研究科の学生時代は、バイオインフォマティクス(生命情報学)を専攻しました。生命科学と情報科学の融合分野であり、比較的新しい学問です。研究に取り組む中で、一見縁遠いように思えることでも、組み合わせることで新しい可能性が広がることを実感しました。膨大なデータが容易に入手できる時代において、データから何を見いだすか、どう生かしていくのかが重要であると感じ、データサイエンスに興味を持ちました。あいおいニッセイ同和損保は、データサイエンスの専門コースがあったため、就職を決めました。
現在入社2年目で、データビジネスプロジェクトに携わっています。中でも私が関わっている「路面状況把握システム」は、当社が保有する自動車走行データを分析し、クルマの上下振動などから目視では分かりづらい路面の損傷箇所を検出できるシステムです。
2022年度に一部の自治体と実証実験を実施しました。ユーザーとなる自治体から生の声を聞き、自分の立場で見えているものや知識としての情報収集だけでは不十分で、現場のニーズをくみ取る重要性を学びました。また人に説明をする際にはデータ分析の専門用語ではなく、かみ砕いた理解しやすい表現に改める必要があると痛感しました。コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力に磨きをかけ、データ分析とビジネスの橋渡しを担う人材になりたいです。
趣味は旅行です。普段と違う風景や空気感に触れることでリフレッシュできます。コロナ禍でしばらく海外に行けなかったため、現在計画中の数年ぶりになる海外旅行を楽しみにしています。(文=大城麻木乃、写真=森住貴弘)
◇あいおいニッセイ同和損害保険 デジタルビジネスデザイン部 データソリューショングループ 吉村友花(よしむら・ゆうか)さん
(2023/9/4 05:00)