産業春秋／ガソリン高騰ならカーシェアリング？

カーシェアリングの利用者が増えている。ガソリン代や保険料が利用料金に含まれているほか、１５分単位で使えるサービスもある。レンタカーより短時間の利用が可能で、割安な料金と使い勝手の良さが背景にあるようだ。

交通エコロジー・モビリティ財団の２０２３年３月調査によると、カーシェアリングの会員数は前年比１８・８％増の３１３万８０１人に大幅に増加した。車両数は同８・６％増の５万６１７８両で、車両の伸びを大きく上回る会員を集めている。

タイムズモビリティ（東京都品川区）が運営するタイムズカ－の場合、パソコンやスマートフォンなどで予約し、車に会員カードをかざせばドアが解錠。キーは車内にある。予約は２４時間いつでも可能だ。

政府は７日、新たな激変緩和措置を発動する。９月末で期限を迎えるガソリン補助金を年末まで延長・拡充し、１０月中にレギュラーガソリンの価格を１リットル当たり１７５円程度に抑えるという。

年末以降については「国際的なエネルギー価格の動向なども注視しながら必要な対応を機動的に考えていきたい」と岸田文雄首相。ガソリン価格の先行きはなお不透明だ。カーシェアリング需要をさらに後押しするかも。