- トップ
- ひと カイシャ 交差点
- 記事詳細
(2023/9/25 05:00)
他者を頼る大切さ学ぶ
(総合1から続く)小学生の頃から自分でアクセサリーを作り、友人にプレゼントするなど、モノづくりに興味がありました。
進学先は電気通信大学の情報理工学部先進理工学科(現情報理工学域Ⅲ類〈理工系〉)。化学や生物、電機や情報系と理工学の基礎を幅広く学べることが決め手でした。3年次からは専門コースに分かれ、私は光エレクトロニクスコースを選択。卒業研究は「レーザートラッピング」というレーザー照射により微粒子を非接触で操作する研究に没頭して、シミュレーションを何度も繰り返しました。
卒業後も研究を続けたい思いがあった一方、手を動かすモノづくりへの思いも捨てきれず、入社したのはアタゴ。光工学の知識を使いながら機械や電気回路の設計ができる点に興味を持ちました。
現在は工場の配管で常時液体の濃度を測る測定機器の設計開発をしています。目的と手法を考えながら経験豊富な同僚と開発を進めています。入社2年目には新製品のチームリーダーを任され、素材や構造の検討で試行錯誤を繰り返し、初夢に見るほど深く悩んだこともありました。他部署や他社にも相談して課題を解決できて、コミュニケーションの大切さを学んだ瞬間でした。
今は誰でも直感的に使えるデザインを設計できるエンジニアになりたいです。使用者の熟練度にかかわらず、誰でも操作できる機械設計を目指しています。日常でも身の回りの製品の構造などに気を配ることでスキル向上に努めています。将来は、意匠デザインを含めた特許を取得できる製品の開発に携わりたいと考えています。
趣味は料理。初めはレシピ通りに作り、慣れてきた頃にアレンジを加えて楽しんでいます。その一連の流れは最も身近なモノづくりではないかと思っています。(文=石川侑弥、写真=森住貴弘)
◇アタゴ開発部主任 田畑真那(たばた・まな)さん
(2023/9/25 05:00)