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(2023/10/24 05:00)
【浜松】ティーエス(浜松市東区、松原伸幸社長)は、箱の中の不揃いの製品を取り出す作業をロボットと3次元(3D)ビジョンカメラの組み合わせで自動化する装置を開発し、発売した。自動化設備が未導入の中小企業でも投資しやすいように、必要な機材一式を提供する。また多品種少量生産に対応するため、導入後も簡単に移設できるように装置を可搬式フレームに収めた。消費税抜きの価格は仕様で異なるが、1200万円以内。自動車や食品業界などに提案し、年間50台の受注を目指す。
発売した「自動ピッキング装置」は、箱に入った品物をカメラで認識し、事前に用意した4パターンのつかみ方から一番適した方法で取り出す。つかむ位置によって仮置き台や反転装置を必要な順番で使用し、品物を次工程に送る。
ロボットハンドや制御ソフトウエアなどは自社で開発した。
カメラは中国メックマインド製とキーエンス製に、ロボットは10キログラム可搬であれば国内主要メーカー製に対応する。自動化する作業内容によってロボットやハンド、周辺機器の追加やフレームのサイズ変更も可能とした。
松原社長は「ロボットシステムで、少子化による人手不足対策と高齢化社会で70歳でも元気に働ける職場作りを応援したい」と狙いを説明する。
本社工場内にデモンストレーション機を設置し、見学を受け入れる。装置の受注以外にも、既設設備へのロボットやカメラの追加依頼などにも応じる方針だ。
(2023/10/24 05:00)
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